スティルハウスの書庫の書庫

はてなダイアリーで書いてた「スティルハウスの書庫」を移転してきました。

「Google」という名の巨大分散OSで始まる「IT補完計画」

  • 「出来損ないの群体として行き詰った人類を、完全な単体生物へ人工進化させる」(エヴァンゲリオン人類補完計画
  • 「出来損ないの群体として行き詰ったITシステムを、完全な単体インフラへ人工進化させる」(IT補完計画)

(実はエヴァンゲリオンあまり見たことないですが。。)

これまでのIT:物理マシン→仮想マシンへの進化

  • 仮想化によりハードウェアとOSが切り離され、ハードウェアリソースの利用効率が向上。しかし、まだOSは残っている。
  • なぜOSは必要か?:アプリケーションのコンテナ(実行環境)として必要。アプリケーションがハードウェアを操作(operating)するためのAPIや運用管理の手段を提供するシステム(system)
  • OSのコスト:一定のメモリ(数100MB)とCPUを消費する(OSのオーバーヘッド)。プロダクション用のOSを構築・運用・管理するのための、さまざまなコストとリスク(仮想化スプロール)
  • 仮想化自体がオーバーヘッド。仮想化は過渡的な技術に過ぎない?

これからのIT:仮想マシンクラウドへの最終進化

  • Google」という名の巨大分散OSが、アプリケーションのコンテナとなる。個体としてのOSを維持できない/必要ない。
  • スケーラビリティと可用性を担保するファイルシステム(GFS)、key-valueデータストア(Bigtable)、副作用のない関数型計算処理(MapReduce)などのAPIと、運用管理のツールを提供
  • アプリケーションにスケールすること(分散化対応)を強要することで、巨大分散システムとしての全体最適を実現する
  • アプリケーションごとにOSを構築・運用するコストが不要に。OSのオーバーヘッド、仮想化のためのオーバーヘッドがなくなり、ハードウェアリソースの利用効率が大幅に向上する。個別のOSを構築・運用するためのコストとリスクがなくなり、電気や水のように格安で安定したコンピューティングリソースを提供できる

Google App Engine - これこそ「Google OS」だ

WindowsというOSは、世界じゅうの無数のPCにインストールされているが、「Google OS」というインターネットOSは、Googleの無数のサーバにまたがって、1つだけ存在する。

Google AppEngine - A First Look

Your application exists in the cloud and is in no way tied to any single machine or cluster of machines.